A重油・軽油・潤滑油等の漁業用石油製品や漁具、養殖資材、段ボール等の漁業用生産資材、漁業者の暮らしを支える生活用品等を全国のJFグループを通じて、安定的に供給します。
主なしごと
- 漁業用石油製品の品質確保と安定供給
- 最先端の分析機器を備えた全漁連油質研究所が安全操業をサポート
- 海外で操業する日本漁船への燃料等の供給
- JFブランド商品をはじめとする漁業用生産資材、生活用品の取り扱い
- 環境に配慮した貝殻リサイクル魚礁 「JFシェルナース」の取り扱い
漁業者の操業を支える
JFグループでは、JFやJF漁連、JF全漁連が所有する燃油供給施設等により、操業に必要な漁業用燃油(漁船を動かすためのA重油など)や資材を安定的に供給しています。漁業用燃油の需要は季節や海の状況、漁模様に左右されます。そのような変動する状況下でも、漁業者が安定的に燃油等を確保できるよう、JF全漁連はJF、JF漁連および取引先と密に連携しています。 さらに、海外で操業する日本漁船に燃油や資材・食料等も供給しています。
漁業者の安全を守る
JF全漁連では漁業者が安全に操業できるよう、燃油・潤滑油等の石油製品の品質基準を厳しく設定しています。 漁船に使用する石油製品(軽油やA重油など)は気温などによって、安全に使用できる基準が異なります。そこで、JIS(日本産業規格)とは別に「全漁連漁船用燃料油規格」等を定め、漁船用石油製品の規格を細かく設定しています。 また、独自の研究機関として「JF全漁連油質研究所」を設置し、漁船用石油製品の品質検査・分析、漁業者への情報提供等をしています。 このほか、JFブランド商品を開発・販売し、漁業者の安全操業をサポートしています。
ギョレンオイル大漁シリーズ
漁船で使用される機械とその使用条件を考慮した規格で開発された漁船のための潤滑油です。1971年10月の発売以来、関係省庁、学識経験者及び関係団体と機器メーカー、石油メーカー、造船所等で構成される「漁船用石油製品規格委員会」に諮問し、品質改良を重ねています。 漁船のための高い品質に加え、メーカーや油質研究所によるサポートも加わることで全国の漁業者からの信頼も厚く、日々の安全操業に貢献しています。
JFバッテリー
長寿命化を実現した船舶対応ハイブリッドバッテリー。
漁船での過酷な使用環境を想定し、耐久性の高いブックモールド方式の極板の使用による長寿命化、引火爆発を防ぐ防爆栓の採用による安全性向上を実現しています。また、海水による腐食を考慮し、交換用端子を同梱することでメンテナンス費用の軽減も図っています。
JFライフジャケット
漁業者の要望を取り入れた自動膨張式ライフジャケット(救命胴衣)。
落水時に水を感知して自動で膨張し、漁業者の生命を守ります。安全性はもちろんのこと、漁労時の作業性にも考慮しており、誤作動や網掛かりの防止、肌触りの良い生地の採用など独自の工夫を施しています。
海の環境を守る
海を生業(なりわい)の場とする我々JFグループは、豊かな海を守るため、環境に配慮した商品を取り扱っています。 例えば、カキやホタテなどの養殖業の副産物である貝殻を再利用した魚礁「JFシェルナース」は、水産資源の増殖に貢献するだけではなく、「海のものを海に戻す」ことで循環型の漁業を実現しています。 また、高度経済成長期に悪化した海の環境を改善しようと立ち上がったJF女性部の運動から生まれた天然石けんの「わかしお石けん」は、天然油脂からつくられているため川や海への環境負荷が少ない商品です。
JFシェルナース
環境に配慮した貝殻リサイクル魚礁。
貝類養殖の副産物であるカキやホタテの貝殻を基質パイプに使用し、貝殻の重なりによって多数の小空間が形成されることで、エビ・カニなどの餌生物や幼稚魚の棲み処を創り出しています。「海のものを海に戻す」ことでリサイクルを実現しているだけでなく、各地の漁業者が基質パイプの製作に携わることで、豊かな海づくりに参画しています。
わかしお石けん
浜のお母さんの活動から生まれた人と環境にやさしい天然石けん。
天然油脂を原料として作られており、合成界面活性剤を使用していないため分解されやすく、川や海など環境への影響が少ないという特徴があります。洗濯用、台所用、浴用まで幅広くラインナップしています。